イスラム帝国
Last-modified: 2020-03-10 (火) 14:32:10
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イスラム帝国(いすらむていこく) †
イスラム教徒が西アジアを中心に建国した帝国。 8世紀には,中央アジアから北アフリカ,イベリア半島(ヨーロッパ)までを支配する大帝国に成長した。古代オリエントの文化にギリシャ・ペルシャ・インド・中国などの文化を取り入れたイスラム文化が栄え,ルネサンスに大きな影響を与えた。
【参考】
イスラム帝国とよばれる王朝には,次のようなものがある。
- ウマイヤ朝(661年〜750年)……シリア総督ムーアウィアがカリフ(ムハンマドの代理人のことでハリーファともいう)の地位について開いた王朝。アラブ人が異民族を支配する大帝国となったが,諸民族の反乱が相次ぐなかで,アッバース朝にほろぼされた。
- 後ウマイヤ朝(756年〜1031年)……ウマイヤ朝の一族がイベリア半島にたてたイスラム王国。後に,キリスト教徒のレコンキスタ(国土回復運動)によってイスラム勢力はイベリア半島から追われ,スペイン,ポルトガルが成立した。
- アッバース朝(750年〜1258年)……バグダートを都に
繁栄 し,イスラム文化が栄えた。イスラム教に改宗したペルシャ人(イラン人)などにも平等が権利が認められたことから,この王朝を特にイスラム帝国とよぶこともある。モンゴル帝国によってほろぼされている。