オゾン層の破壊
Last-modified: 2017-07-11 (火) 15:47:40
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オゾン層の破壊(おぞんそうのはかい) †
太陽の
- オゾンとは?……酸素原子が3個結びついてできる分子のこと(ふつうの酸素分子よりも酸素原子が1個多い)。刺激臭を持つ有毒物質である。
- オゾン層とは?……地上から20〜25kmほど上空の,オゾンを多くふくんでいる大気の層のこと。ここでは,「酸素分子が紫外線を吸収してオゾンになる」と「オゾンが紫外線を吸収して酸素分子になる」の両方の反応が起きていて,太陽光線中の紫外線の大部分が吸収されている。
- 紫外線はなぜ有害なの?……紫外線は強いエネルギーを持っているため,大量の紫外線が生物に直射すると,細胞が破壊されてガンになったり,成長がさまたげられる心配がある。
- オゾン層ができるまで,生物は紫外線が強くあたる地上では生存できず,水中で生活していた。植物の光合成によって発生した酸素によってオゾン層ができてから,生物は地上に進出するようになった。
- 日焼けの原因は紫外線で,極度の日焼けは病気の原因になる。
- フロンガスとは?……1920年代に工業用に開発されたもので,
洗浄剤 (油をよく溶かす)やエアコン,冷蔵庫の冷媒 (燃えないので安全)などに広く利用されてきた。放出されたフロンガスはオゾン層まで上昇してから紫外線によって分解されて塩素を発生するが,これがオゾンを大量に破壊している。
- 対策は?……国際的には,オゾン層保護のためにウィーン条約(1985年)やモントリオール議定書(1987年)が結ばれ,日本でも1988年に「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律」が制定されている。オゾン層に到達する前に分解する
代替 フロンへの切り替えが進んでいるが,代替フロンには温室効果ガスであるという別の問題がある。