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ブロック経済

Last-modified: 2019-09-17 (火) 12:53:26
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歴史Aランク

ブロック経済(ぶろっくけいざい)

世界恐慌(きょうこう)をのりきるためにイギリスやフランスが行った政策で,本国と植民地,関係の深い国などを囲いこんで,その中だけで経済を成り立たせようとしたもの。

例えば,イギリスは1932年にカナダのオタワでイギリス連邦経済会議を開き,本国と植民地,カナダやオーストラリアなどとの貿易を拡大する一方で,他国の商品には高い関税をかけてしめ出した。植民地の少ない日本,ドイツ,イタリアなどは,自らのブロック経済圏をつくるために勢力の拡大がはかったが,これが第二次世界大戦がおこる原因の1つとなった。

第二次世界大戦後,ブロック経済が国際対立の原因となったという反省から,自由貿易の発展をはかるためにGATT(ガットー関税および貿易に関する一般協定)が結成された。GATTは1995年にWTO世界貿易機関)に発展している。

【注意】

ブロック経済のブロックは,英語では bloc と書き,特定の政策・目的で結成された連合を意味する。block(大きなかたまりなどを意味する)とは別の単語である。