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一向一揆

Last-modified: 2020-05-18 (月) 14:47:26
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歴史Bランク

一向一揆(いっこういっき)

15世紀後半から16世紀末にかけて,浄土真宗(じょうどしんしゅう)(一向宗)の信仰で結びついた武士や農民がおこした一揆のこと。 

浄土真宗一向宗)は15世紀に親鸞の血筋である蓮如(れんにょ)の活動によって急速に信者を増やしたが,各地でその信者が中心となって一向一揆をおこすことになった。

  • 加賀の一向一揆……加賀国(石川県)では一向一揆が守護大名の争いに介入するようになり,1488年には対立する守護大名をほろぼし,約100年にわたって自治を行った。織田信長の攻撃を受けて解体している。
  • 三河の一向一揆……西三河(愛知県中部)で1563年におこった一向一揆。徳川家康は半年間におよぶ戦いで一揆を解体し,戦国大名として地位を確立した。
  • 石山合戦……石山本願寺(大阪府)は1533年に浄土真宗の本山となり,一向一揆の根拠地として戦国大名のような力をふるった。京都に進出した織田信長と対立し,1570年から10年間にわたって戦ったが,1580年に降伏している。(石山本願寺は降伏の直後に焼失し,その跡地に豊臣秀吉が大阪城を築いている。)
  • 長島の一向一揆……石山合戦に合わせて長島(三重県桑名市)でおこった一揆。織田信長は3回にわたって侵攻し,皆殺しに近い形で一揆をほろぼしている(一揆との戦いは激しいもので,信長の兄や弟,叔父なども戦死している)。