中華民国
Last-modified: 2019-07-01 (月) 14:45:12
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中華民国(ちゅうかみんこく) †
【中華民国の歴史】
- 1911年……辛亥革命がはじまる。
- 1912年……孫文を臨時大総統,南京を首都として中華民国が成立する。孫文と密約を結んだ
軍閥 の袁世凱 が清をほろぼす。臨時大総統の地位をゆずり受けた袁世凱は,首都を北京 にうつし,独裁体制を築く。
- 1915年……袁世凱が中華帝国皇帝になることを宣言するが,反乱が相次いで帝政を断念する。
- 1916年……袁世凱が病死する。北京政府の力が弱まり,各地で軍閥が対立する混乱状態が続く。
- 1919年……孫文が中国国民党を結成する。
- 1924年……中国国民党と中国共産党が手を結ぶ(第一次国共合作)。
- 1925年……中国南部の
広東 に国民政府(中国国民党による中華民国政府のこと)が成立する。孫文が死去する。
- 1926年……中国国民党の実権をにぎった蒋介石が,
北伐 (中国北部を支配する軍閥を打破すること)を開始する。
- 1927年……蒋介石が共産党を弾圧するクーデターをおこし,国共合作が破れる。
- 1928年……国民党軍が北京に入城する。北京政府が消滅し,南京国民政府(南京を首都とする国民政府)がほぼ中国を統一する。
- 1931年……満州事変がおこり,翌年には日本が「満州国」をたてる。
- 1937年……日中戦争がはじまる。国民政府は中国共産党と抗日民族統一戦線を結成し(第二次国共合作),首都を
重慶 に移して抵抗を続ける。
- 1945年……日本が降伏して日中戦争が終わる。同年11月から国民政府と中国共産党の間で内戦がはじまる(本格的な戦闘は1946年から)。
- 1949年……内戦に敗れた国民政府は台湾に逃れる。中国共産党によって中華人民共和国が成立する。アメリカなどの支援を受けた国民政府は台湾統治を続け,その後も国際連合における中国の代表権を持ち,安全保障理事会の常任理事国をつとめた。
- 1971年……国際連合が中華人民共和国に中国の代表権を認め,中華民国は国際連合から追放される。
- 1972年……日中共同声明が発表され,日本は中華人民共和国を中国の唯一の合法政府と認めて国交を結ぶ。同時に国民政府と日本の間の国交は破棄される(経済的な結びつきは現在でも深い)。
- 1996年……台湾の民主化が進み,国民党の一党独裁であった国民政府が消滅して,複数政党による民主共和制となる。
台湾を実効支配している政府は現在も中華民国を称しているが,多くの国(日本もふくむ)からは,独立国としては認められていない。
【中華人民共和国と中華民国について】
- 中華人民共和国と中華民国はともに自身を中国を代表する正統な政府であるとして,公式には相手を正式な政府としては認めていない。国際連合でこの2つの国が中国の代表権を争ったのは,このためである。
- かつて日本は中華人民共和国と中華民国という2つの中国が存在するという立場をとっていたが,日中共同声明後は,中華人民共和国を中国として認め,中華民国は台湾とよぶようになっている。