五箇条の御誓文
Last-modified: 2019-05-14 (火) 14:19:14
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五箇条の御誓文(ごかじょうのごせいもん) †
1868年 江戸幕府を倒した新政府が,新しい政治の方針を示したもので,天皇が神に
【五箇条の御誓文】
- 一 広ク会議ヲ
興 シ万機 公論ニ決スヘシ……広く世論を尊重して政治を行うこと。(「会議」は有力な藩主による会議のことだと考えられる。) - 一
上下 心ヲ一 ニシテ盛 ニ経綸 ヲ行フヘシ……階級制を打破し,豪農や商工業者の協力によって国力を充実させること。
- 一
官武一途庶民 ニ至 ル迄 各 其 志 ヲ遂 ケ,人心ヲシテ倦 マサラシメンコトヲ要ス……人材を登用し,人心を一新すること。
- 一 旧来ノ
陋習 ヲ破リ,天地ノ公道ニ基 クヘシ……封建的な因習や攘夷 論を廃し,国際法に従うこと。
- 一 智識ヲ世界ニ求メ,
大 ニ皇基 ヲ振起 スヘシ……先進国の文化を取り入れて,国家の発展を図ること。
【成立の過程】
- 福井藩出身の
由利公正 が起案(もとになる文や案を作ること)する。由利は坂本龍馬と交流があり,2人の思想の反映があったともされる。
- 土佐藩出身の福岡
孝弟 が修正する。福岡の修正は封建的なもので,大名会議を重視するものになっていた。
- 長州藩出身の木戸孝允が加筆し,大幅に変更する。天皇が大名・公卿をひきいて神に誓うという発表の形式も木戸の発案による。