公開市場操作
Last-modified: 2016-06-22 (水) 16:15:00
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公開市場操作(こうかいしじょうそうさ) †
日本銀行の金融政策の1つで,国債などを売買することによって,通貨量を調整すること。 景気の状況に合わせて,次のような公開市場操作が行われる。
- 好景気のとき……日本銀行が銀行に国債などを売る(売りオペレーション)→銀行が日本銀行に代金を支払うので,銀行の資金が減る→銀行から企業への貸し出しが減る→通貨量が減り,経済活動の行き過ぎを抑えることができる。
- 不景気のとき……日本銀行が銀行から国債などを買う(買いオペレーション)→日本銀行が銀行に代金を支払うので,銀行の資金が増える→銀行から企業への貸し出しが増える→通貨量が増え,経済活動を活発にすることができる。
以前は金融政策として,銀行間で貸し借りされる資金の利子の調整が行われていた。しかし,金利の自由化や低金利によって効果があまりあがらなくなったため,最近は公開市場操作が金融政策の中心になっている。