内閣総理大臣
Last-modified: 2017-06-14 (水) 15:52:59
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内閣総理大臣(ないかくそうりだいじん) †
内閣の長で,行政全体の指揮・監督にあたる,行政の最高責任者。 内閣総理大臣が正式な名称だが,新聞やテレビなどでは「首相」とか「総理/総理大臣」とよばれることも多い。
日本の内閣制度は1885年にはじまり,伊藤博文が初代の内閣総理大臣になっている。以下は日本国憲法における内閣総理大臣の説明である。
【内閣総理大臣の決定】
- 内閣総理大臣は国会議員の中から国会の議決で指名し,天皇が任命する。
- 衆議院の優越の原則があるので,ふつうは衆議院で多数の議席をしめる政党の党首が内閣総理大臣になる。
- 憲法第66条で内閣総理大臣と国務大臣は文民でなければならないと規定されている。
- 日本国憲法下の内閣総理大臣は,すべて衆議院議員が指名されている。(憲法の規定では参議院議員も内閣総理大臣になれるが,過去に参議院議員が指名されたことはない。)
【内閣総理大臣の権限・職務】
- 国務大臣の任命や
罷免 を行う。
- 内閣を代表して,議案を国会に提出する。
- 一般国務および外交関係について国会に報告する。
- 行政各部を指揮・監督する。
- 閣議を
主宰 する。
- 自衛隊に対する最高指揮監督権を持つ。
- 大規模災害のときの緊急事態を布告する。
【内閣総理大臣の任期】
特に決まってはいないが,衆議院議員総選挙後はじめて開かれる国会で内閣は総辞職することになっているので,1回の指名で内閣総理大臣をつとめられる期間は,最長で4年である(衆議院の任期が4年だから)。なお,再選を禁じる規定はないので,国会で指名が続く限りは,同一人物がずっと内閣総理大臣をつとめることができる。