南北戦争
Last-modified: 2020-02-05 (水) 20:35:13
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南北戦争(なんぼくせんそう) †
1861年〜1865年 自由貿易や
南部と北部は次のような点で対立していた。
- 南部諸州……大農場での綿花栽培がさかんであった。
- イギリスに綿花を輸出していたことから,関税などの制限をできるだけ少なくする自由貿易に賛成。
- 農場の主要な労働力が黒人奴隷であったことから,奴隷制度に賛成。
- 北部諸州……綿工業を中心とする工業が発達していた。
- イギリスの工業製品に対抗するため,輸入品に高い関税をかけたり,輸入量を制限する保護貿易に賛成。
- 工場で働く新しい労働力を必要としていたこともあり,奴隷制度に反対。
1860年に奴隷制度に反対する共和党のリンカンが大統領に当選すると,南部諸州はアメリカ合衆国からの分離・独立を宣言し,1861年にアメリカ連合国を設立した(最終的に11州が参加)。同年,南軍と北軍の戦いがはじまったが,1862年にリンカンが奴隷解放宣言を出してから北軍に有利になり,1865年に北軍が勝利した。アメリカ合衆国は再び統一され,工業国として成長していくことになった。
- 南北戦争の結果,黒人奴隷は法律上は解放されたが,その後もきびしい差別が続けられた。差別解消を求めて行われたのが,1950年代から1960年代にかけての公民権運動である。
- 日本を開国させたアメリカ合衆国だが,南北戦争がおきたために,幕末の日本には大きな影響を与えることができなかった。