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南満州鉄道株式会社

Last-modified: 2020-01-16 (木) 12:46:46
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歴史Bランク

南満州鉄道株式会社(みなみまんしゅうてつどうかぶしきがいしゃ)

日本の中国東北部(満州)経営の拠点となった鉄道会社のこと。 略称は満鉄

日露戦争で満州の南部を占領した日本は,ポーツマス条約長春(チャンチュン)以南の鉄道とその付属地(炭坑などをふくむ)の利権をロシアからゆずられた。1906年に日本は南満州鉄道株式会社を設立し,鉄道経営,炭鉱開発,製鉄業,沿線の都市開発などを進め,満州での利権を独占しようとした。この結果,日本は満州に経済的に進出しようとするアメリカと対立を深めることになった。

  • ロシアは,三国干渉の見返りとして満州に鉄道をしく権利をに認めさせていた。これに基づいて建設されたのが東清鉄道で,シベリア鉄道の別路線の意味もあった(ロシア国内を通るシベリア鉄道よりも東清鉄道の方が,終点のウラジオストクまでの距離が短かった)。ポーツマス条約で東清鉄道の長春以南が日本にゆずられることになり,これが南満州鉄道になった。
  • 1919年に関東州(遼東半島の先端)と南満州鉄道の附属地の守備隊が独立して関東軍になった。関東軍は1931年に満州事変をおこして「満州国」を成立させている。
  • 1945年,ソ連に接収されて南満州鉄道株式会社は消滅している。ソ連と中国が共同で経営する中国長春鉄路が設立されたが,1952年に全路線が中国に引き渡されている。