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原子爆弾

Last-modified: 2019-08-21 (水) 16:17:28
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原子爆弾(げんしばくだん)

核分裂(かくぶんれつ)を利用した爆弾のこと。 原子爆弾は通常兵器よりもはるかに大きな破壊力をもっている。さらに,放出される放射性物質による被爆(ひばく)被害も重大である。

【アメリカ軍による広島市・長崎市への原子爆弾投下(1945年)】

第二次世界大戦の末期,アメリカ軍によって,広島市と長崎市に原子爆弾が投下されている。(現在まで実戦で原爆が投下されたのは,この2つの市だけである。)

  • 3月……東京都区部,名古屋市,大阪市,神戸市に大規模な空襲が行われる。
  • 5月……京都市,広島市,横浜市,小倉市(現・北九州市)が原爆の投下目標として選定される。同月に横浜市が除外され,新潟市が投下目標に追加される。
  • 6月……京都市が投下目標から除外される。
  • 7月……京都市の除外が最終的に決定され,長崎市が投下目標に追加される。
  • 8月6日……ウラン型原子爆弾リトルボーイが広島市に投下される。
  • 1945年末までの死者は推計13万人。
  • 8月9日……プルトニウム型原子爆弾ファットマンが長崎市に投下される。
  • 投下の第一目標は小倉市で,第二目標が長崎市であった。爆撃機は小倉市上空まで来ていたが原爆の投下を断念し(雲が多かったからともされる),長崎市に投下している。
  • 1945年末までの死者は推計7万5千人。

【参考】

核エネルギーを利用した爆弾には,原子爆弾と水素爆弾がある。

  • 原子爆弾……ウランやプルトニウムの原子核を分裂させ,そのときに発生するエネルギーを利用した爆弾。
  • ウラン……天然ウランにはウラン238(99.3%)とウラン235(0.7%)があるが,核分裂をおこすのはウラン235である。核燃料として利用されているのはウラン235の濃度を高めた濃縮ウランで,特に原子爆弾に使われるものは濃度が90%以上になっている。(このときウラン235をほとんどふくまないウランもできるが,これを劣化ウランという。)
  • プルトニウム……自然にはほとんど存在しない原子で,原子炉内でウラン238に中性子を吸収させることによって人工的につくられている。濃縮ウランよりも生成がかんたんで核分裂をおこしやすいことから,現在の原子爆弾の多くはプルトニウムを利用したものになっている。
  • 水素爆弾……水素(重水素・三重水素)の原子核どうしを融合(ゆうごう)させ,ヘリウムの原子核ができるときに発生するエネルギーを利用した爆弾。核融合をおこすには超高温・超高圧が必要であることから,原子爆弾を起爆装置としている(まず原子爆弾を爆発させ,その高温・高圧と放射線を利用して核融合をおこしている)。
  • 太陽のエネルギーは水素の核融合で発生しているので,水素爆弾は地上に小さな太陽を発生させるような兵器であり,破壊力は原子爆弾を大きく上回っている。

鉄より質量の小さな原子は核融合,鉄より質量の大きな原子は核分裂によって核エネルギー(質量の一部がエネルギーに変換したもの)を取り出すことができる。原子爆弾も水素爆弾も核エネルギーを利用した爆弾だが,核分裂を利用した爆弾の方が先にできたので,これを原子爆弾とよんでいる。