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国際連合

Last-modified: 2017-05-31 (水) 12:44:21
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歴史Aランク公民Aランク

国際連合(こくさいれんごう)

1945年成立 第二次世界大戦の反省からつくられた国際組織。 略称は国連。本部はニューヨーク。加盟国は193か国である(2011年7月現在)。

国際連合の目的は,国際連合憲章によると,次の3つである。

  • 国際平和・安全の維持
  • 諸国間の友好関係の発展
  • 経済的・社会的・文化的・人道的な国際問題の解決のため,および人権・基本的自由の助長のための国際協力

国際連合は,総会安全保障理事会,経済社会理事会,国際司法裁判所,事務局などのおもな機関と,各種の専門機関から構成され,この3つの目的のために国際的な活動を行っている。


【国際連合の歴史】

  • 1941年
  • 8月……アメリカ合衆国とイギリスが大西洋憲章を発表し,「戦争のない,最良の世界」をつくるための構想を明らかにする。
  • 12月……連合国26か国が連合国共同宣言を発表する。1945年3月までに47か国がこの共同宣言に参加し,国際連合の基礎になった。なお,この宣言では連合国をUnited Nationsと表記しているが,これがそのまま国際連合の表記にもなっている。(連合国も国際連合も,英語ではUnited Nationsである。)
  • 1944年
  • 8月〜10月……ワシントン郊外のダンバートンーオークスでアメリカ,イギリス,ソビエト連邦,中国(中華民国)の代表による会議が開かれ,国際連合憲章の原案が作成される(ヤルタ会談で一部修正される)。
  • 1945年
  • 4月〜6月……連合国50か国の代表によるサンフランシスコ会議が開かれ,国際連合憲章が採択される。
  • 10月……国際連合憲章が発効し,国際連合が正式に発足する。原加盟国は51か国(サンフランシスコ会議に代表を出せなかったポーランドもふくむ)。設立当初の安全保障理事会の常任理事国はアメリカ,イギリス,フランス,中国,ソ連の5か国であった。
  • 1948年
  • 5月……第一次中東戦争停戦後,国際連合休戦監視機構を創設する。これが,PKO国連平和維持活動)のはじまりとされる。
  • 1956年
  • 11月……第二次中東戦争(スエズ動乱)に際して,国際連合総会の決議で国際連合緊急軍を派遣する。これが,最初の正式なPKOである。
  • 12月……日本が国際連合に加盟する。(日ソ共同宣言によってソ連の反対がなくなったことから,加盟が実現した。日本は80番目の加盟国である。)
  • 1966年
  • 1968年
  • 6月……国際連合総会で核拡散防止条約が採択される。
  • 1972年
  • 6月……ストックホルム(スウェーデン)で国際連合人間環境会議を開催する。
  • 1971年
  • 10月……国際連合総会が中華人民共和国の中国代表権を認める。中華人民共和国は国連加盟と同時に安全保障理事会の常任理事国となる。
  • 1973年
  • 9月……西ドイツと東ドイツが国際連合に同時加盟する。
  • 1979年
  • 1989年
  • 1991年
  • 9月……韓国と北朝鮮が国際連合に同時加盟する。
  • 12月……ソ連が解体する。ソ連の国際的地位はロシアが引き継ぎ,安全保障理事会の常任理事国となる。
  • 1992年
  • 6月……リオ・デ・ジャネイロ(ブラジル)で環境と開発に関する国際連合会議(地球サミット)を開催する。
  • 1996年
  • 9月……国際連合総会で包括的核実験禁止条約(CTBT)が採択される。(現在も発効はしていない。)
  • 2001年
  • 10月……国際連合とコフィー・アナン国連事務総長がノーベル平和賞を受賞する。