基本的人権の尊重
Last-modified: 2019-05-07 (火) 12:54:49
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基本的人権の尊重(きほんてきじんけんのそんちょう) †
人間が生まれながらにして持っている権利をとうといものとして,大切にあつかうこと。 日本国憲法の三大原則の一つになっている。
一人ひとりの人間をかけがえのない大切なものとするという考え(個人の尊重)から,人権が保障されている。
【基本的人権とは】
たんに「人権」といっても同じ意味になるが,「基本的」をつけることによって,人間が生まれながらにして持っているものであることを強調している。
基本的人権の中心になるのは,次の3つの権利である。
- 自由権……自由に生きるための権利。生命・身体の自由,精神の自由,経済活動の自由など。
- 平等権……等しく生きるための権利。
- 社会権……すべての人が,人間らしい豊かな生活をする権利。
自由権・平等権は市民革命(名誉革命やフランス革命など)によって確立された。資本主義の発達による貧富の差の拡大など,自由権や平等権では解決できない問題のために20世紀になって確立されたのが社会権である。