御家人
Last-modified: 2019-05-14 (火) 15:58:19
Top / 御家人
御家人(ごけにん) †
鎌倉幕府で,将軍と主従関係(御恩と奉公)を結んだ武士のこと。 守護や地頭などに任命され,鎌倉幕府の支配体制をささえた。
鎌倉時代の後半になると,次のような理由で,御家人の生活は苦しくなっていった。
- 子どもたちに領地を分割して相続させたため,領地がしだいにせまくなっていった。
幕府は御家人を救うために徳政令を出したりしたがうまくいかず,御家人の不満が高まることになった。
【注意】
- すべての武士が御家人になったわけではなく,非御家人も多かった。鎌倉時代末期には幕府に従わない非御家人の活動が活発になり,悪党とよばれた。
- 江戸幕府では,知行が1万石未満で将軍に直属する武士のうち,将軍に
謁見 できる者を旗本 ,謁見できない者を御家人といった。鎌倉幕府と江戸幕府では「御家人」の意味が違うので,混同しないように注意しよう。