摂政
Last-modified: 2018-09-04 (火) 12:50:31
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摂政(せっしょう) †
天皇が幼少であったり女性であるときに,天皇にかわって政治を行う官職。
- 593年に聖徳太子が伯母の
推古 天皇の摂政になる。これが,摂政のはじまりと考えられている。
- 858年に
清和 天皇が9歳で即位するが,母方の祖父である藤原良房 が政治を行った。良房は866年に正式に摂政になるが,これが皇族以外では最初の摂政であった。その後は藤原氏が摂政や関白の地位について政治を動かすようになった(摂関政治)。
【参考】
王政復古の大号令で摂政は廃止されたが,1889年に天皇が未成年であるときや,病気や事故などで国事行為が行えないときは,皇族から摂政を任命することが新たに定められた(皇族摂政)。
- 1921年〜1926年の間,当時の皇太子(後の昭和天皇)が大正天皇の摂政をつとめている。
- 日本国憲法にも摂政の規定(第5条)があるが,現在まで,日本国憲法下で摂政が設置されたことはない。