日本国憲法
Last-modified: 2019-08-22 (木) 16:45:58
Top / 日本国憲法
日本国憲法(にほんこくけんぽう) †
1946年11月2日に公布,1947年5月3日から施行された現行の憲法。 国民主権・平和主義(戦争放棄)・基本的人権の尊重を三大原則としている。
三権分立の制度をとっているが,国民の代表である国会が「国権の最高機関」となり,内閣は国会の信任のもとに成立し,国会に対して責任を負うものとされた(議院内閣制)。また,この憲法にもとづいて,地方自治法や教育基本法の制定,民法の改正などが行われている。
憲法の改正については,憲法改正の項を参照すること。
【日本国憲法の制定】
- 1945年
- 8月……日本がポツダム宣言を受諾して降伏し,連合国軍の占領下に置かれる。ポツダム宣言では日本を民主化・非軍事化することが定められていた。
- 12月……民間の団体である憲法研究会が「憲法草案
要綱 」を発表する。この要綱は翌年のGHQの憲法草案に大きな影響を与えたとされる。
- 1946年
- 1月……政府の憲法草案ができるが,大日本帝国憲法を部分的に改正した程度の内容であった。
- 2月……GHQが独自に憲法草案の作成に着手する(中心となったのは民政局局長のホイットニー)。GHQは政府の提出した憲法草案を民主化が不十分であると拒否し,GHQの作成した憲法草案を政府に渡す。
- 3月……GHQの草案をもとに政府が「憲法改正草案要綱」を作成して公表する。これを条文化したものが政府の憲法改正案となる。
- 4月……衆議院議員選挙が行われる。
- 8月……衆議院が憲法改正案を一部修正した上で可決する。
- 10月……貴族院が憲法改正案を一部修正した上で可決する。衆議院が貴族院の修正に同意する再可決を行う。
枢密院 が憲法改正案を可決し,天皇が裁可する。(枢密院は大日本帝国憲法にもとづいて設置された天皇の最高諮問 機関。政治的にも強い力をもっていたが,日本国憲法施行にともなって廃止されている。)
- 11月……日本国憲法が公布される。形式的には大日本帝国憲法の改正だが,内容的にはまったく新しい憲法となった。
- 1947年
- 5月……日本国憲法が施行される。