日本銀行
Last-modified: 2017-06-19 (月) 16:29:46
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日本銀行(にっぽんぎんこう) †
日本の中央銀行。 中央銀行とは,国や地域の金融の中心となる銀行のことである。
日本銀行は,そのはたらきから,次のようによばれている。
- 発券銀行……日本銀行券の発行と管理を行う。
- 政府の銀行……政府資金を取り扱う。
- 銀行の銀行……一般の銀行と資金のやり取りを行う。
日本銀行は,銀行との取引を通じて通貨量を調節し,物価や経済の安定をはかっているが,これを金融政策という。
【日本銀行の設立】
殖産興業をすすめる明治政府は,必要な資金を集めるために,銀行制度を設立した。
- 1872年……国立銀行条例を制定して,銀行の設立を認める。この「国立銀行」はアメリカのナショナルバンク(国の法で設立された銀行)を訳したもので,民営の銀行である。
- 1876年……国立銀行条例が全面改正され,民営の銀行に
紙幣 (銀行券)の発行が認められる。
- 1882年……日本銀行条例が公布され,中央銀行として日本銀行が開業する。
- 1884年……日本銀行が唯一の発券銀行と定められる。
こうして,日本銀行が通貨を管理し,民営の銀行が集めた預金を企業などに資金として貸し出すという金融の仕組みが整備された。
【参考】
- 日本銀行は政府と民間が半分ずつ資本を出す株式会社の形態をとっているが,出資者は経営には参加できない。
- 日本銀行の総裁,副総裁,審議委員は国会の同意を得て内閣が任命する(任期は5年)。また,職員は公務員と見なされる。
- 読みは「にっぽんぎんこう」でも「にほんぎんこう」でもよいとされるが,日本銀行券には NIPPON GINKO と印刷されている。