桓武天皇
Last-modified: 2019-05-13 (月) 12:40:02
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桓武天皇(かんむてんのう) †
737年〜806年 平安京に都を移し,律令政治の立て直しに努力した天皇。
781年に即位し,次のような政策を行った。
- 新しい都の建設……仏教勢力の強い平城京から都を移した。
- 784年……都を長岡京(京都府)に移す。造営の責任者が暗殺されるなど,政治の混乱が続く。
- 794年……都をさらに平安京に移す。
- 蝦夷の征討……朝廷の支配に従わない東北地方の蝦夷に対して,たびたび兵を送った。
- 征夷大将軍になった
坂上田村麻呂 のはたらきによって,朝廷の支配地が拡大した。
- その後も,蝦夷の抵抗は東北各地で続いた。
- 班田収授の実行……班田の期間を6年ごとから12年ごとに修正するかわりに,確実に実施させようとした。
- 国司の監督……国司の不正を防ぐために,国司を監督する
勘解由使 を置いた。
- 兵制の改革……農民を兵士とすることをやめ,郡司の子弟など兵とするを
健児 の制を定めた。
晩年の桓武天皇は,人民を苦しめているのは軍事(蝦夷の征討)と造作(平安京の建設)であるという意見を受け入れて,2つの事業を中断することを決意している。