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浄土真宗

Last-modified: 2019-06-10 (月) 14:01:24
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歴史Aランク

浄土真宗(じょうどしんしゅう)

鎌倉時代の初期に親鸞(しんらん)が開いた仏教の新宗派。 「一向宗」ともいう。親鸞の師である法然の教え(浄土宗)をさらに深化したものとされ,阿弥陀仏(あみだぶつ)を信じてひたすら念仏(ねんぶつ)(とな)えれば,悪人をふくむすべての人が救われると説いた。

親鸞は独自の寺院をもたず,各地の念仏道場で教えを広めた。親鸞の死後,弟子たちはいくつかの宗派に分かれたが,室町時代には本願寺を中心とする宗派が大教団に成長し,大きな力をふるうようになった。

  • 親鸞のひ孫である覚如(かくにょ)が,浄土真宗本願寺派を確立した。
  • 室町時代中期,蓮如(れんにょ)があらわれてから教団の勢力が拡大し,各地で強力な一揆をおこした(「加賀の一向一揆」が有名)。
  • 1533年に石山本願寺(大阪)が本拠地となり,戦国大名に匹敵する力をもった。織田信長と10年間戦ったが(石山合戦),1580年に講和している。(講和の直後に石山本願寺は焼失し,跡地に豊臣秀吉が大阪城を建設している。)
  • 1591年に京都に本願寺が再興されたが,江戸時代初期に東本願寺(現在の真宗大谷派)と西本願寺(現在の浄土真宗本願寺派)に分かれている。

【参考】

現在は10の宗派があり,そのうち本願寺派が「浄土真宗」,他の9派は「真宗」と名乗っている。