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為替相場

Last-modified: 2017-06-27 (火) 16:09:11
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公民Bランク

為替相場(かわせそうば)

異なる通貨の交換比率のこと。 為替レートともいう。

日本では円とドル(アメリカドル)との為替相場が最も重視されていて,新聞やテレビでは「1ドル=120円」のように,ドルと円の為替相場がつねに報道されている。(円とユーロの為替相場などもよく報道されている。)

現在の為替相場は,通貨の需要量供給量の関係によって日々,変動している。

  • ドルを売って円を買いたいという人が増えれば(円の需要量とドルの供給量が増える),1ドル=120円から1ドル=115円のように,円の価値が上がり,ドルの価値が下がる。これを「円高ドル安」という。
  • 円を売ってドルを買いたいという人が増えれば(円の供給量とドルの需要量が増える),1ドル=115円から1ドル=120円のように,円の価値が下がり,ドルの価値が上がる。これを「円安ドル高」という。

通貨の需要量と供給量が変わる原因としては,次のようなことがあげられる。

  • 両国間の貿易……日本からアメリカへの輸出が多くなると,代金の支払いのためにドルが売られ,円が買われる。
  • 円とドルの金利差……円の金利よりもドルの金利が高くなると,円が売られ,ドルが買われる。為替相場の日々の変動に関しては,金利差の影響が大きいと考えられている。
  • 国際情勢……戦争がおこると,ドルが買われることが多い(アメリカは世界最大の軍事力を持つから)。自然災害や政治情勢(政権の交代など)が影響することもある。

【参考】

新聞などを見ると,為替相場が「1ドル=120.44円〜120.48円」のようになっている。これは銀行間で取り引きをするときの為替相場で,「1ドル=120.44円」の比率でドルを買い,「1ドル=120.48円」の比率でドルを売ることを表している。


【ドルと円の為替相場の歴史】

  • 金本位制……各国が金と交換できる紙幣を発行する制度。金という絶対的な基準があったので,為替相場は安定していた。
  • 1871年……日本の金本位制度がはじまる。1円を1ドルと同じ1500mgと定めたので,1ドル=1円の為替相場であった。
  • 1897年……日清戦争の賠償金をもとにして本格的に金本位制度がはじまる。このとき,1円を金750mgとしたため,1ドル=2円の為替相場になった。
  • 1930年……金輸出を解禁して金本位制度に復帰したが,世界恐慌の打撃を受け,翌31年末に再び金の輸出を禁止した。日本の金本位制度はこれで事実上停止され,管理通貨制度となった。
  • 固定相場制……各国の政府間で固定相場を決定し,維持する制度。
  • 1949年……ブレトン・ウッズ体制(国際通貨基金などを中心とする体制)のもとで,為替相場は1ドル=360円に固定された。この為替相場は日本の輸出産業に有利で,高度経済成長の大きな原因となった。
  • 1971年……アメリカ合衆国のニクソン大統領が,ドルと金の交換を停止する(ニクソン・ショック)。主要10か国によってスミソニアン協定が結ばれ,為替相場は1ドル=308円になった。
  • 変動相場制……需要と供給に応じて為替相場が変動する制度。
  • 1973年……固定相場制の維持が困難となり,各国が変動相場制に移行する。この後,全体としては円高の傾向が進み,1980年代前半には1ドル=200円〜250円で推移するようになった。
  • 1985年……アメリカの財政危機が深刻化するなかで,アメリカ合衆国,日本,西ドイツ(当時)などがドル安を受け入れることに合意する(会場となったニューヨークのプラザホテルの名を取って,プラザ合意とよばれる)。この結果,急激に円高が進み,1987年には1ドル=120円台までに上昇する。なお,政府が円高に苦しむ輸出企業のために低金利政策をとったことが,バブル経済の発生する大きな原因にもなった。
  • 1995年……円高がさらに進み,一時は1ドル=80円台という超円高となる。
  • 1998年……バブル経済の崩壊とともに円安に転じ,一時は1ドル=140円台まで下落する。
  • 2008年……リーマン・ショック(アメリカの証券会社リーマン・ブラザーズの経営破綻をきっかけとする,世界的な金融危機のこと)起こる。打撃が小さいとされた円が大量に買われたことから円高が進み,12年ぶりに1ドル=100円台を割り込み,一時は1ドル=87円台までになる。
  • 2011年……東日本大震災が円高をさらに進めることになり,1ドル=76円台にまでなる。(復興資金を得るために日本の投資家がドルやユーロを売って円を買うと予想されたことから,世界中で円が買われ,円高となった。)
  • 2013年……安倍内閣の金融政策(「アベノミクス」とよばれる)によって円安が進み,1ドル=100円台までになる。