独立国家共同体
Last-modified: 2016-06-21 (火) 16:21:40
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独立国家共同体(どくりつこっかきょうどうたい) †
ソビエト連邦の構成国によって1991年に設立された主権国家の連合体。 略称はCIS。独立国家共同体の成立によってソビエト連邦は解体した。
現在の加盟国は,次の10か国である。
- 正式加盟国……ロシア,ベラルーシ,カザフスタン,タジキスタン,ウズベキスタン,キルギス,アルメニア,アゼルバイジャン,モルドバ
- 客員参加国……トルクメニスタン
【独立国家共同体】
1991年初めの時点で,ソビエト連邦は15の共和国によって構成されていた。
- 1991年
- 8月……ソ連で保守派のクーデターが起こるが短期間で失敗する。ゴルバチョフ大統領は解放されたものの,政治的な指導力を失う。ソ連共産党が解体する。
- 9月……バルト3国(エストニア,ラトビア,リトアニア)がソ連から独立する。
- 12月……残った12の共和国のうち,グルジア(現在の国名表記はジョージア)を除くロシア,ウクライナ,ベラルーシ,モルドバ,アルメニア,アゼルバイジャン,カザフスタン,ウズベキスタン,トルクメニスタン,タジキスタン,キルギスの11か国がCISを結成し,ソ連が解体する。
- 1992年……アゼルバイジャンがCISを脱退する。
- 1993年……グルジアがCISに加盟する。アゼルバイジャンがCISに再加盟する。
- 2005年……トルクメニスタンがCISからの脱退を宣言し,「客員参加国」となる。
- 2008年……南オセチアをめぐってロシアとグルジアが軍事衝突。グルジアがCISからの脱退を決定する(正式な脱退は2009年)。
- 2014年……ウクライナで親ロシア政権が倒れ,親EU政権が成立する。これに対して,ロシアがクリミア編入を強行したことから,ウクライナがCISからの脱退を宣言する。(クリミアはソ連時代の1954年にロシアからウクライナにゆずられた地域で,ロシア系の住民が多く住んでいる。)