琉球王国
Last-modified: 2018-12-27 (木) 16:41:38
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琉球王国(りゅうきゅうおうこく) †
15世紀に成立した,沖縄の王朝。
【琉球王国】
- 1322年頃……沖縄本島に
北山 ,中山 ,南山 の3つの王国が成立する(三山時代)。
- 1406年……
尚巴志 が中山王を倒し,父を新国王とする。都を首里 にうつし,首里城を築く。
- 1416年……尚巴志が北山をほろぼす。
- 1421年……尚巴志が中山王になる。
- 1429年……尚巴志が南山をほろぼして沖縄本島を統一,琉球王国の初代国王になる。
- 1447年……
奄美 群島が琉球王国に支配される。
- 15世紀〜16世紀……琉球王国は明(中国)と朝貢貿易を行うほか,日本や東南アジアにも交易船を派遣し,中継貿易で栄えた。しかし,スペインやポルトガルの活動がさかんになると,東南アジアとの貿易は次第に衰えていった。
- 中継貿易……ある国から輸入した商品を,別の国に輸出すること。例えば,琉球王国は中国から輸入した生糸や絹,陶磁器を日本や東南アジアの各地に輸出していた。
- 1609年……薩摩藩が琉球王国に侵攻し,支配下に置く。
- 中国との朝貢貿易は引き続き行われ,琉球王国は薩摩藩と清(1644年に明はほろび,清が中国を支配するようになった)の両方に属する形になった。
- 奄美群島は薩摩藩に直接支配されることになった。
- 1853年……アメリカの使節ペリーが「黒船」をひきいて来航し,首里城に入る。ペリーは次いで江戸に向かう。
- 1871年……廃藩置県によって薩摩藩が廃され,琉球王国は鹿児島県の
管轄 とされる。
- 1872年……明治政府が琉球藩を設置し,国王の
尚泰 を琉球藩王とする。清が琉球の領有権を主張して日本と対立する。
- 1874年……明治政府が台湾に出兵する。
- 1871年,台湾に漂着した琉球人が,台湾の先住民に殺害されるという事件がおこった。明治政府は清に賠償などを求めたが拒否されたため,軍隊を台湾に派遣した。この出兵の目的の1つは,琉球の日本帰属を明らかにすることであった。
- 1879年……明治政府が軍隊と警官を派遣して,琉球藩を沖縄県とする(「琉球処分」という)。
- はじめ琉球藩を鹿児島県に編入し,同じ年に沖縄県を設置した。尚泰王は東京に移住させられ,琉球王国は完全に消滅した。