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Last-modified: 2019-08-26 (月) 16:43:01
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歴史Aランク

能(のう)

室町時代に完成された演劇。 能楽ともいうが,その場合は狂言もふくめることがある。

猿楽(さるがく)田楽(でんがく)から発展したもので,特に室町時代初期に活躍した観阿弥(かんあみ)世阿弥(ぜあみ)父子は能の大成者として有名である。2001年にはユネスコの「人類の口承及び無形遺産の傑作宣言(世界無形文化遺産)」に登録されている。

  • 猿楽……古代から中世に行われた演芸。奈良時代にから伝わったもので,もとはこっけいな物まねが中心であった。鎌倉時代になると歌や舞などが加わり,能(猿楽能)に発展していった(こっけいな部分は,狂言が受けついだ)。観阿弥・世阿弥は猿楽能の大成者である。
  • 田楽……平安時代からはじまった民衆芸能で,田植え祭りからはじまったともいわれる。猿楽とたがいに影響し合いながら,能(田楽能)に発展し,武士の間でも愛好された。江戸時代以降はおとろえたが,郷土芸能として各地に伝えられている。