荘園
Last-modified: 2019-05-30 (木) 15:41:37
Top / 荘園
荘園(しょうえん) †
貴族や寺社の私有地のこと。
- 奈良時代……墾田永年私財法(743年)が定められると,有力な貴族や寺社,地方の豪族などは土地の開墾に力を入れ,私有地を広げていった。現地の倉庫や事務所を荘といったことから,この私有地は「荘園」とよばれるようになった。
- 平安時代
- 有力な貴族や寺社の荘園が,税を納めなくてもよい不輸の権や,国司の役人の立ち入りを拒否できる不入の権を獲得するようになる。
- 地方の豪族が,特権を得るために,都の有力者に自分の荘園を寄進するようになる。藤原氏や大寺社が荘園領主になる一方で,もとの持ち主は荘官として荘園を支配した。院政がはじまると,院(上皇)のもとに多くの荘園が集まった。