蘭学
Last-modified: 2017-04-03 (月) 12:43:28
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蘭学(らんがく) †
江戸時代の中頃からさかんになった,オランダ語で西洋の科学や文化を学ぶ学問のこと。 「蘭」がオランダを意味する(オランダは和蘭とか阿蘭陀と漢字表記する)。
徳川吉宗が漢訳洋書の輸入禁止をゆるめ,実学をすすめたことからさかんになった。杉田玄白や前野良沢らがオランダ語の医学書から翻訳した「解体新書」(1774年刊行)は有名である。
- 実学……医学,農業,軍事など,知識や技術がそのまま社会生活に役立つ学問のこと。江戸幕府は漢訳洋書(中国語に訳されたヨーロッパの書物)の輸入を全面的に禁止していたが,吉宗は実学に関する漢訳洋書の輸入を認めた。
- 洋学……江戸時代の後半になると,オランダ語だけでなく,英語,フランス語,ドイツ語,ロシア語による学問もさかんになり,まとめて洋学とよばれるようになっている。