辛亥革命
Last-modified: 2019-06-17 (月) 15:14:51
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辛亥革命(しんがいかくめい) †
1911年〜1912年 中華民国を成立させた革命。 「辛亥」は1911年の干支(60年を周期とする数の表し方)である。
中国南部の民衆の反政府運動や軍隊の反乱によってはじまる。1912年に孫文を臨時大総統とする中華民国(アジア最初の共和国)が成立し,清は軍閥の
【辛亥革命と第二革命・第三革命】
辛亥革命を第一革命とよび,それに続く革命を第二革命,第三革命とよぶ。
- 1911年
- 5月……清が鉄道の国有化を宣言する。これに民衆が反発して,各地で騒乱がおきる。(当時の列強は鉄道を中心として,植民地経営を進めていた。列強から資金を借り入れて民間企業の経営する鉄道を国有化しようとする清の政策は,列強に協力するものと見なされた。)
- 10月……
武昌 で軍隊の反乱がおこる。革命運動は中国南部に急速に拡大する。
- 11月……清は有力な軍閥であった袁世凱を内閣総理大臣に任命し,反乱の
鎮圧 を命じる。
- 12月……長く革命運動を続けていた孫文が帰国する。
- 1912年
- 1月……孫文を臨時大総統,首都を
南京 とする中華民国臨時政府が正式に成立する(中国の南部を中華民国,北部を清が支配する形になる)。孫文は袁世凱が清の皇帝の退位に賛成すれば,臨時大総統の地位をゆずるという声明を発表する。
- 2月……袁世凱の圧力によって清の皇帝が退位し,清がほろびる。
- 3月……袁世凱が第2代臨時大総統になる。このとき,袁世凱は孫文との協定をやぶり,中華民国の首都を
北京 にうつしている。
- 1913年
- 2月……中国史上初めての国会選挙が行われる。
- 3月……袁世凱が革命派の首相候補を暗殺させる。同時期に袁世凱は外国の大企業と手を結ぶなど,独裁的な政治を行うようになる。
- 7月……革命派が袁世凱政権打倒のために各地で
蜂起 するが,鎮圧される(第二革命)。
- 10月……袁世凱が正式に大総統になる。
- 1914年
- 6月……孫文らが東京で中華革命党を結成する。
- 1915年
- 5月……袁世凱が日本の二十一か条の要求を受諾する。国民の北京政府に対する不満が高まる。
- 12月……袁世凱が皇帝に即位して,国号を中華帝国とすることを宣言するが,各地で帝政に対する反乱が相次ぐ(第三革命)。
- 1916年
- 3月……袁世凱が退位し,帝政は取り消される。
- 6月……袁世凱が病死する。北京政府は弱体化し,各地に大小の軍閥が乱立する混乱状態が続くことになる。