連合国軍総司令部
Last-modified: 2019-10-23 (水) 14:15:16
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連合国軍総司令部(れんごうこくぐんそうしれいぶ) †
ポツダム宣言にもとづいて日本を占領した連合国軍の中心的な組織で,略称はGHQ。 正式な名称は「連合国軍最高司令官総司令部(General Headquarters of the Supreme Commander for the Allied Powers)」で,アメリカの軍人マッカーサーが最高司令官をつとめた。日本の軍隊を解散させ,極東国際軍事裁判(東京裁判)を行い,軍国主義者らを公職から追放した。また,政治や経済における民主化を指令し,日本国憲法の制定にも大きな影響を与えた。
【連合国軍総司令部】
- 1945年
- 8月……日本がポツダム宣言を受諾して降伏する。マッカーサーが来日する。
- 9月……日本政府が降伏文書に調印し,連合国軍が東京を占領する。連合国軍にはアメリカ,イギリス,中華民国,ソ連などの軍が参加したが,中心となったのはアメリカ占領軍とイギリス連邦占領軍(イギリス,カナダ,オーストラリアなどで構成)であった。
- 10月……GHQが発足する。五大改革指令を出す。
- 11月……財閥解体を指示する。
- 12月……農地改革を指示する。
- 1946年
- 1月……軍人や軍国主義者らの公職追放を指示する。(「公職」はおもに国会・地方議会の議員や知事・市町村長などの首長を指す言葉である。ただし,GHQの公職追放では,政府や民間企業の要職につくことも禁止された。)
- 2月……日本政府に憲法草案を渡す。(これが日本国憲法のもとになった。)
- 5月……極東国際軍事裁判(東京裁判)を開廷する。
- 1947年
- 1月……計画されていた大規模なストライキに中止命令を出す。(GHQの方針転換を示す事件とされる。)
- 1948年
- 7月……公務員のストライキなどを禁止する。
- 1950年
- 6月……共産党員らの公職追放を開始する(公務員や民間企業の社員でも1万人以上が解雇され,レッドパージとよばれた)。朝鮮戦争はじまる。
- 7月……マッカーサーが警察力強化を日本政府に求める。翌月には警察予備隊が組織される。
- 1951年
- 4月……北朝鮮を支援する中国への核攻撃を主張したマッカーサーがトルーマン大統領に解任され,リッジウェイが第2代最高司令官に就任する。
- 9月……サンフランシスコ平和条約と日米安全保障条約が調印される。
- 1952年
- 4月……サンフランシスコ平和条約が発効し,GHQは解消する。占領軍のうち,アメリカ軍は日米安全保障条約に基づいて駐留を継続する(在日アメリカ軍)。