都道府県 のバックアップ(No.3)
都道府県(とどうふけん) †
日本の行政区分の1つ。 全部で47の都道府県(1都1道2府43県)がある。
市町村と同等の地方公共団体であるが,広域の地方公共団体として,次のような仕事を行う。
- 市町村に関する連絡調整に関するもの。
- 規模や性質において,一般の市町村が処理することが適当でないもの。
【都道府県の歴史】
- 明治時代から第二次世界大戦まで
- 1868年……江戸幕府の領地が明治政府の支配下に置かれ,重要な地域は府,その他の地域は県とされる。京都,江戸(東京),大阪の他,神奈川,新潟,奈良,長崎などもはじめは府であった。
- 1869年……北海道開拓のために開拓使が設置される。
- 1871年……廃藩置県によって,全国が1使(開拓使)3府(東京府・大阪府・京都府)302県に分けられる。同年中に県の整理合併が行われ,72県になる。
- 1872年……琉球王国を琉球藩とする。
- 1876年……県の大規模合併が進められる。一時は35県にまでなるが,その後は県の分離も行われる。
- 1879年……琉球藩が鹿児島県に編入される。同年中に沖縄県が設置される。
- 1882年……開拓使が廃止され,函館県,札幌県,根室県が設置される。
- 1886年……函館県,札幌県,根室県を廃止して,北海道庁が設置される。
- 1888年……愛媛県から香川県が分離される。これが最後の県の分離であり,現在の地域区分が基本的に確立された。
- 1890年……府県制が制定され,1庁3府43県となる。(「府県制」は制度の名前であり,法律の名前でもある。)
- 1943年……東京府が東京都になる。
- 第二次世界大戦以降
- 1947年……北海道庁が廃止され,北海道が設置される(「北海道」は地方および島の名称であったが,このとき地方公共団体の名称にもなった)。地方自治法が制定され,都道府県は中央政府の下部機関から,普通地方公共団体になる。政府が任命していた知事も,住民の選挙で選ばれることになった。
- 1972年……1945年からアメリカ合衆国の統治下にあった沖縄県が日本に復帰し,現在の1都1道2府43県となる。
【都道府県の違い】
- 都……特別区が設置されている。特別区は市に近い地方公共団体だが都の内部機関とされ,一部の事務については都が担当している。
- 道……府・県とほぼ同じだが,警察組織など一部に違いがある。
- 府・県……法律上の違いはなく,歴史的な名称の違いがあるだけである。