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のバックアップ(No.5)



歴史Aランク

隋(ずい)

581年〜618年 長い間南北に分裂していた中国を統一した王朝。 北朝からおこり,589年に南朝をほろぼして中国を統一した。隋は短期間でほろんだが,隋の中国統一が周辺の国々に与えた影響は大きく,日本からは遣隋使が派遣されている。


【隋の歴史】

439年の北魏(ほくぎ)による華北の統一以降を南北朝という。後に北魏は西魏と東魏に分裂し,さらに西魏が北周,東魏が北斉(ほくせい)になっていた。

  • 577年……北周が北斉をほろぼす。
  • 581年……楊堅(ようけん)(北周の武将)が北周をほろぼして隋を建国し,初代皇帝になる。
  • 589年……隋が南朝の陳をほろぼして中国を統一する。
  • 598年……高句麗に遠征する。同年,官僚を試験で選ぶ科挙の制度をはじめる。
  • 604年……第2代皇帝煬帝(ようだい)が即位する。
  • 「煬帝」は暴君であることを非難しての時代におくられた名で,日本では「ようだい」という読みが定着している。
  • 610年……大運河が完成する。
  • 大運河は中国の南北を結ぶもので,長さは2500kmにおよぶ。煬帝は100万人の民衆を動員して大運河を建設したとされる。
  • 大運河はその後の中国の経済発展の基盤となったが,建設中の人民の負担は大きく,人民の反乱が相次ぐことになった。
  • 612年……高句麗遠征を再開する。遠征は3回にわたって行われたが,失敗に終わる。
  • 618年……反乱が相次ぐなかで煬帝が殺され,隋はほろぶ。武将の李淵(りえん)が唐を建国する。