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**自衛隊(じえいたい) [#u680f2e7]
&color(mediumblue){自衛隊法によって成立した,日本の防衛にあたる組織。}; 自衛隊を管理・運営するのは防衛省で,防衛省の特別な機関である陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊から構成される。最高指揮監督者は内閣総理大臣で,防衛大臣が統括する。
日本の防衛が主たる任務だが,国連のPKOへの派遣など,国際平和協力活動にもあたっている。
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【自衛隊の歴史】
-1950年……[[朝鮮戦争]]はじまる。[[GHQ]]([[連合国軍総司令部]])の指令に基づき,警察予備隊が組織される。(在日米軍の韓国出動に備えたもの。)
-1952年……海上警備隊が組織される。警察予備隊・海上警備隊を管理運営する保安庁が設置され,海上警備隊が警備隊,警察予備隊が保安隊になる。
-1954年……総理府の外局として防衛庁が設置され,陸上自衛隊(保安隊から発展),海上自衛隊(警備隊から発展),航空自衛隊が組織される。
--防衛庁(現在は防衛省)と自衛隊は同じ組織だが,行政組織として見るとき防衛庁(防衛省),軍事組織として見るとき自衛隊と呼んでいる。
-1991年……湾岸戦争後,機雷除去などに協力するため,海上自衛隊の&ruby(そうかいてい){掃海艇};がペルシャ湾に派遣される(自衛隊にとって初の海外任務)。
-1992年……PKO協力法(国際平和協力法)成立し,自衛隊のカンボジア派遣がはじまる。(その後,モザンビーク,ルワンダ,ゴラン高原,東ティモールなどに自衛隊が派遣されている。)
-1999年……周辺事態法成立。自衛隊のアメリカ軍に対する後方支援活動などが可能になる。
-2001年……テロ対策特別措置法に基づいて,海上自衛艦のインド洋派遣がはじまる(2007年まで)。
-2003年……戦時における体制整備を目的とする有事関連法が成立する。イラク人道復興支援特別措置法に基づいて,自衛隊のイラク派遣がはじまる。
--2004年から2006年にかけて,陸上自衛隊がイラクのサマワで人道復興支援活動(給水,医療支援,学校・道路の補修)にあたった。
-2007年……防衛庁が防衛省に移行する。