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マゼラン のバックアップ(No.4)



歴史Aランク

マゼラン

1480年?〜1521年 ポルトガルの航海者で,「世界周航者」として知られる。

  • 1519年,スペイン国王と契約を結び,西回りでアジアの香料諸島(モルッカ諸島)に到達する航路を発見するため,5隻の艦隊をひきいてスペインのセビリアから出航した。
  • ポルトガルがアフリカ大陸南端の喜望峰を回る東回り航路をおさえていたことから,スペインは西回り航路の開拓に力を入れていた。
  • 香料諸島は現在のインドネシアにある群島で,コショウなどの香辛料の産地として,古代から知られていた。
  • 南アメリカ大陸南端の海峡を発見し,ここを通過して大西洋から太平洋に入った。
  • この海峡はマゼランの名をとってマゼラン海峡とよばれている。
  • 航海時の太平洋は波が穏やかだったことから,マゼランはこの海を「平和な海(Mar Pacifico)」とよんだ。これが「太平洋(Pacific Ocean)」の語源になっている。
  • 太平洋横断に成功したマゼランだが,フィリピンで住民と争って戦死している。
  • マゼランの部下たちは航海を続けて,香料諸島に到達した。彼らはさらに西向きの航海を続け,1522年にスペインに帰国した(帰国したのは1隻のみで,出航時の総勢237名のうち生還したのはわずか18名であったという)。

この航海は史上初めての世界一周であり,地球が球形であることが確かめられた。

【注意】

マゼランは途中で死亡したため,「マゼランの一行」とか「マゼランの艦隊」の世界一周と表記されることが多い。