歴史Aランク
平氏(へいし) †
桓武天皇の子孫で,大きな武士団をつくった一族。 初めは関東地方で勢力をのばし,平安時代中期には平将門が大きな乱をおこしている。その後,伊勢(三重県)を本拠とした平氏(伊勢平氏)が西日本で勢力を強め,平清盛のときに武士で初めて政権をにぎった。
- 「平」は天皇の子孫で,臣下(貴族)になったものに与えられた姓の一つ。桓武平氏,仁明平氏,文徳平氏,光孝平氏の4流があるが,武士団をつくった桓武平氏が有名である。
- 平清盛の家系を特に「平家」という。壇ノ浦の戦いで滅んだのはこの平家であって,平氏全体が滅んだわけではない。(例えば執権として鎌倉幕府の実権をにぎった北条氏は,桓武平氏の出身である。)