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民族紛争 のバックアップ(No.1)



公民Dランク

民族紛争(みんぞくふんそう)

民族対立が原因となっておこる地域紛争のこと。 その地域で多数派の民族が,少数民族を抑圧(よくあつ)したり,迫害(はくがい)したりすることによって起こることが多い。冷たい戦争の終了とともに,これまで東西の対立によっておさえられていた民族紛争が多発するようになり,大量の難民が出ている。

【民族紛争の例……ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争】

ボスニア・ヘルツェゴビナは,セルビア人(キリスト教正教会信者が多い),クロアチア人(キリスト教カトリックの信者が多い),ボシュニャク人(オスマン帝国が支配していた時代にイスラム教に改宗した人々の子孫で,ムスリム人とも呼ばれる)などが住む複雑な民族構成の国である。

  • 1992年……クロアチア人,ボシュニャク人が中心となってユーゴスラビア連邦からの独立を宣言する。これにセルビア人が反発して,内戦がはじまる。セルビア人勢力によるボシュニャク人の虐殺(民族浄化(じょうか))が国際的な問題になる。
  • 1994年……NATO(北大西洋条約機構)が軍事介入し,セルビア人勢力に対する空爆がはじまる。
  • 1995年……セルビア人勢力が推計8000人のポシュニャク人を殺害する(スレブレニツァの虐殺)。NATOの空爆が本格化する中で,国際連合の調停で和平合意が成立する。内戦による死者は20万人,難民・避難民は200万人に達するとされる。

現在はボスニア・ヘルツェゴビナ連邦(クロアチア人とボシュニャク人が主体)とスルプスカ共和国(セルビア人が主体)がそれぞれ警察や軍を保有しながら並立するという形になっている。