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減反政策 のバックアップ(No.2)



地理Bランク

減反政策(げんたんせいさく)

米の作付面積を減らす農業政策のことで,「生産調整」ともいう。 米が余るようになった1970年から政府が本格的に実施したもので,具体的には転作(米以外の作物の栽培に切り替えること)がすすめられた。

  • 「反」は昔の面積の単位で(1反は約991.7平方メートル),「減反」は作付面積を減らすことを意味する。
  • 米から麦,豆,牧草,野菜などに転作した農家には,転作奨励(しょうれい)金という補助金が支払われた。
  • 現在は,農林水産省が事実上の生産目標数量を都道府県にわりふるという形で減反が行われている。減反は米価を安定させるという利点があるが,次のような問題点もあり,減反政策の廃止も議論されている。
  • 減反は農家の意欲をうばい,後継者不足(農家の高齢化)や耕作放棄地の増加の原因になっているという批判がある。
  • アメリカなどは,日本に輸入米の関税引き下げを強く求めている。これが実施されると,現在の減反政策による米作りでは,安い外国産の米に対抗できない。

2013年に政府は,2018年度をめどに減反政策を廃止する方針を表明している。