歴史Aランク
藤原氏(ふじわらし) †
摂関政治を行った貴族の一族。 中臣鎌足が亡くなる直前に,藤原の姓を授けられたことからはじまる。
藤原氏は自分の娘を天皇の后とし,生まれた子どもを天皇にして,天皇が幼いときは摂政,成人してからは関白になって政治を行った(摂関政治)。全盛期とされるのは,藤原道長とその子頼通の時代(平安時代中期)である。
鎌倉時代以降は,藤原道長の血筋である近衛,鷹司,九条,二条,一条の五摂家が摂政・関白の座を独占するようになった。ただし,政治の実権は武士がにぎっていたので,強い力をふるうことはできなかった。