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鎖国 のバックアップ(No.1)



歴史Aランク

鎖国(さこく)

江戸幕府の政策で,日本人の海外渡航を禁止し,外交と貿易をきびしく制限したこと。

鎖国には,次のような目的があった。

  • キリスト教を禁止する(最大の目的)。
  • カトリック国で布教に熱心なスペイン・ポルトガルの来航を禁止した。オランダの来航が認められたのは,プロテスタント国だったからである。
  • 貿易の利益を幕府が独占する。

なお,鎖国の期間中に貿易が行われたのは,次の4か所だけであった。

  • 長崎……出島にオランダ商館が置かれて,貿易が行われた。中国との国交はなかったが,中国商人との貿易は許された。
  • 対馬(つしま)……対馬藩の(そう)氏が朝鮮との貿易を独占した。
  • 琉球(りゅうきゅう)……薩摩藩に占領されたが,その後も中国に従う形で貿易(朝貢貿易)が行われた。
  • 蝦夷地(北海道)……渡島(おしま)半島南部を支配する松前藩が,アイヌの人たちと取り引きを行った。

【鎖国への歩み】

  • 1616年……ヨーロッパ船の来航を平戸と長崎に限る。
  • 1623年……オランダとの競争に敗れたイギリスが平戸から引き上げる。
  • 1624年……スペインとの通交を禁止する。
  • 1631年……朱印船(しゅいんせん)の海外渡航について,老中の発行する奉書(ほうしょ)も必要であると定める。 奉書によって海外渡航が許可された船を奉書船という。
  • 1633年……幕府の許可した船(奉書船)以外の海外渡航と,海外に5年以上居留する日本人の帰国を禁じる(第一次鎖国令)。
  • 1634年……第一次鎖国令を再通達する(第二次鎖国令)。 出島の建設がはじまる。
  • 1635年……日本人の海外渡航と在外日本人の帰国を完全に禁止し,外国船の入港を長崎に限定する(第三次鎖国令)。
  • 1636年……貿易に関係のないポルトガル人とその妻子をマカオへ追放し,残りのポルトガル人を長崎の出島に移す(第四次鎖国令)。
  • 1638年……幕府軍がオランダ船の協力も得て。島原・天草一揆を鎮圧する。キリスト教の禁止がさらに強まる。
  • 1639年……ポルトガル人の来航と居住を禁止する(第五次鎖国令)。
  • 1641年……平戸のオランダ商館を長崎の出島に移す。

鎖国の完成時期については,1639年とする説と1641年とする説がある。