内閣総理大臣の指名 の変更点
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[[公民Aランク]] **内閣総理大臣の指名(ないかくそうりだいじんのしめい) [#a5cdf166] &color(mediumblue){国会のもつ重要な権限の1つで,国会議員の中から内閣総理大臣を指名すること。}; [[内閣総理大臣]]の任命は,天皇が行う。 -指名……名前をあげて指定すること。 -任命……ある官職や職務につくように命じること。 [[日本国憲法]]では,内閣総理大臣の指名について,次のように定められている。 -次の場合,[[内閣]]は総辞職し,[[国会]]が内閣総理大臣の指名を行う。 --[[衆議院]]が内閣不信任を決議し,内閣が10日以内に衆議院を解散しなかったとき。 --衆議院議員総選挙後,初めての国会が召集されたとき。 --内閣総理大臣が辞職や死亡などによって欠けたとき。 -衆議院と[[参議院]]のそれぞれで指名選挙が行われ,投票の過半数を得た候補者(必ず国会議員でなければならない)が指名される。はじめの投票で過半数に達する候補者がいないときは,上位2名による決選投票を行う。 --上位2名の決定や,当選人の決定について,得票数が同数になったときは,くじ引きで決定する。 --上位2名の決定や当選人の決定について,得票数が同数になったときは,くじ引きで決定する。 -衆議院と参議院が同じ人物を指名したときは,その人が内閣総理大臣になる。 -衆議院と参議院が異なった人物を指名し[[両院協議会]]でも意見が一致しないとき,または衆議院が指名してから10日以内に参議院が指名しないときは,衆議院の指名した人物が内閣総理大臣になる([[衆議院の優越]])。 憲法上は衆議院議員でも参議院議員でも内閣総理大臣になれるが,慣例として衆議院議員の中から指名されている。(過去に参議院議員が内閣総理大臣に指名されたことは,一度もない。) ---- 【内閣総理大臣の指名の例】(2014年) -11月21日……衆議院が解散される。 -12月14日……第47回衆議院議員総選挙が行われる。 -12月20日……[[特別会]]を召集する&ruby(しょうしょ){詔書};が交付される。 -12月24日 --午前中に[[閣議]]が行われ,第二次&ruby(あべしんぞう){安倍晋三};内閣が総辞職する。 --特別会が召集される。 --衆議院本会議で,衆議院議長と副議長の選出が行われる。 --衆議院と参議院の本会議で内閣総理大臣の指名選挙が行われる。結果は次の通りで,安倍晋三自由民主党総裁が指名される。 ---衆議院……安倍氏が過半数の328票を獲得する。 ---参議院……安倍氏が過半数の135票を獲得する。 --安倍晋三氏が国務大臣を指名して,&ruby(そかく){組閣};する。 --皇居で内閣総理大臣の親任式,国務大臣の認証式が行われ,第三次安倍晋三内閣が発足する。