士族 の変更点
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[[歴史Ｄランク]]
**士族（しぞく） [#b28b3ff6]
&color(mediumblue){明治時代に設けられた身分階級の１つで，多くはもとの武士であった。}; １８６９年の[[版籍奉還]]の直後に定められたもので，[[大名]]などは[[華族]]になったが，その他の武士は士族になっている。
政府は華族と士族に&ruby(ろく){禄};（給与）を支給していたが，財政の大きな負担になったことから，１８７６年にこれを廃止して，代わりに公債を交付した（公債の所有者には利子が払われたが，一般に少額であり，多くの士族は生活に困って公債を売却している）。また，帯刀（刀を腰にさすこと）なども禁止したことから士族の不満が高まり，各地で反乱がおきたが，政府軍によって&ruby(ちんあつ){鎮圧};されている。（最後にして最大の士族の反乱とされているのが，[[西南戦争]]である。）
士族の特権の廃止によって，身分としての士族は解体した。その後も戸籍には「士族」の記入が行われていたが，１９４７年の民法改正によって，この記入も廃止されている。
【参考】
下級の家臣で武士身分をもたない者は当初，&ruby(そつぞく){卒族};とされた。卒族は２年で廃され，親子代々続いていた者は士族に，一台限りの者は平民に編入されている。
下級の家臣で武士身分をもたない者は当初，&ruby(そつぞく){卒族};とされた。卒族は２年で廃され，親子代々続いていた者は士族に，一代限りの者は平民に編入されている。