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[[地理Cランク]] **IC(あいしー) [#yab6b096] &color(mediumblue){集積回路(integrated circuit)の略称で,シリコンの基板の上に複雑な電子回路を組みこんだもの。}; コンピュータをはじめとして様々な電子機器に使用されている。 &color(mediumblue){集積回路(integrated circuit)の略称で,シリコンの基板の上に複雑な電子回路を組みこんだもの。}; ICを利用することによって,小型で高性能の電子機器(コンピュータなど)が簡単に製造できるようになっている。 ICはアメリカで開発されたもので,1960年代から本格的に製造されるようになった。1970年代になるとICをさらに高性能にしたLSI(大規模集積回路)も製造されるようになり,日本でもIC産業がさかんになった。 【日本のIC産業】 -IC工場はどんな所にできているか --空港や高速道路のインターチェンジの近く……ICは小型・軽量のわりに価格が高いので,航空機や高速道路を使って輸送しても利益を上げることができる。製鉄所や石油化学工場は[[海上輸送]]に便利な沿岸部につくられてきたが,IC工場は内陸部にも多くつくられている。 --水と空気のきれいな所……精密機器のICは,ほこりに弱いため。 -IC工場が集中している地方 --九州地方……シリコンアイランド(シリコンの島)ともよばれている。 --東北地方……東北自動車道にそって工場がつくられ,シリコンロード(シリコンの道)ともよばれている。 -IC工場の問題点 --ICが別の場所に運び出されてしまうので,工場ができても関連する産業が発達しない。 --ICの洗浄液による公害が心配されている。 【参考】 純粋なシリコン(ケイ素)は電流を通さないが,他の原子など(不純物という)を加えると電流を通すようになる。(このように,条件によって電流を通したり,通さなかったりする物質を「半導体」という。)ICはこの性質を利用して,シリコンの基板上に電子回路を構成している。なお,シリコンは砂の中にいくらでもふくまれているが,ICの基板になるシリコンは99.999999999%(9が11個!)の純度を必要とする。このようなシリコンをつくるには多量の電力を必要とするので,電力の安い国が主要な産出国になっている。日本では輸入したシリコンを加工,スライスして薄い円盤(シリコンウェーハ)をつくり,これを基板としてICを製造している。